4月27日、毎日新聞夕刊で『時をかける台湾Y字路』が紹介されました
4月27日毎日新聞夕刊で『時をかける台湾Y字路』(栖来ひかり著)が紹介されました。
評者は文化部の高橋咲子記者です。
「路上観察的視点を入り口に読み進めると、著者の尽きない好奇心に引きずられ、いつしか深みにはまっていく楽しさ」があり、「だからこそ、読むたびに発見がある。今なら、コロナ禍に対する台湾政府の迅速な対応が思い浮かぶ」と紹介していただきました。
この日の文化面は、コロナ禍を意識した構成になっていました。中条省平氏の「カミュ『ペスト』が教えるもの」、没後4年の作家・津島佑子作品が再評価され、海外では多言語での翻訳出版が相次いでいるという話題。その最後で「津島文学が持つ、単なるグローバリズムを超えた視座は、コロナ禍の今、そして後に来る世界にこそ必要なものかもしれない」と結んでいます。
本書を刊行したのは11月。あのとき、まさか自由に旅ができなくなるような事態が訪れるとは思ってもみませんでした。いつか台湾に出かけられる日を思い描きながら、本書を楽しんでいただけたら幸いです。